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角川武蔵野ミュージアムで講座「万葉集と武蔵野そして令和」

「万葉集と武蔵野そして令和」の講師 中西進氏

「万葉集と武蔵野そして令和」の講師 中西進氏

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 角川武蔵野ミュージアム(所沢市東所沢和田3)4階のレクチャールームで12月10日、冬の特別講座「万葉集と武蔵野そして令和」が開かれる。

武蔵野坐令和神社(むさしのにますうるわしきやまとのみやしろ)

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 万葉集には「武蔵」の地が詠まれた歌があり、埼玉県内には万葉の歌碑も各地に存在する。「武蔵国」は現在の東京都、埼玉県、神奈川県川崎市・横浜市の大部分を含む1都2県にまたがる地域。万葉集の巻14には、武蔵国の歌が9首収められ、5首に「武蔵野」の地名が入っている。

 歌は、武蔵野の花や草を背景にした恋の歌や時代を変遷した厳しい歌、戦争に出かける兵士の歌、別れを悲しむ女の歌などがある。「辺境地の一つだった武蔵野を詠んだ古代の東国の人はどんな人たちだったのか、都の人がどのように武蔵野を見ていたのか、万葉集に歌われた武蔵野はどんな地域だったのか、などを読み解きながら」万葉集に触れる。「学校で習った万葉集の世界とはまた違った視点で、歴史的背景や状況を想像し理解を深める。万葉集に記された「令和」の言葉の由来についても解読するという。

 講師は万葉集研究の第一人者で、国文学者の中西進さんが務める。講義後はサクラタウン内にあり、中西さんが命名した武蔵野坐令和神社(むさしのにますうるわしきやまとのみやしろ)に参拝。神社には万葉集の古い写本の一部があり、解説と共に展示も行う。

 角川文化振興財団広報担当の齋藤真由美さんは「老若男女問わず、武蔵野の地に暮らす人たちに改めて武蔵野の魅力を知ってもらう、または、万葉集を愛好する人たちに武蔵野を詠んだ歌を通して当時の武蔵野に思いをはせてもらえれば」と話す。

 開催時間は14時~16時。受講料は3,950円。

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