所沢のカフェ「うか~身体を整える日本の食卓~」(所沢市東町)が3月31日、金曜限定で朝ごはんの提供を始めた。
店名の「うか」は古事記に出てくる「宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)」が由来で、「宇迦」は穀物の神という意味。「生産者を応援する」ことをコンセプトとした同店では、「(料理の)作り手は、生産者がいて初めてお客さまにサービスや技術を提供できる」という考えを持つ。入り口には「うか」の文字が入ったのれんが架かり、人が通りのれんが揺れることに、「豊作を願っていることを生産者へ届けたいという思いを込めている」と店主の完戸勇磨さんは話す。
同店で提供する料理は無農薬の野菜を使用。電子機器は一切使わず、鉄鍋や土鍋で調理したものを提供している。
朝ごはんを始めたのは「朝食の重要性を伝えていきたいと思い、その中で食材の安全性を意識するきっかけになりたい」という思いから。所沢市内の農家から仕入れる卵は、放し飼いでストレスなく自由に育てられた鶏のため、健康状態が良く、幸運を呼び寄せるといわれる青い卵。米も無農薬で作られた米を仕入れ、浄水で研いで洗ったものを出している。こうすることで、時間がたっても米が固くならず、冷えてもおいしさがそのまま」だという。
「朝ごはん」(680円)には、卵、ご飯の他に、みそ汁と小鉢が付く。みそ汁の具材は、サツマイモやニンジン、キノコなど。季節や旬に応じて食材が変わる。
ランチは、「のり弁当」(1,100円)や「梅がつおごはん」(330円)のほか、季節や週ごとに内容が変わる「本日のおすすめ」も5品ほどを用意する。
完戸勇磨社長は「所沢へ来て、いろいろな人に出会い、支えられたことも多いので、次は所沢の方を健康から支え、豊かにしたい。生産者の手助けができるよう、自分のできることを精いっぱいやっていきたい」と話す。今後については、「ゆくゆくは古民家で店を開きたい」とも。
営業時間は11時~15時(金曜のみ9時~10時30分)。日曜・月曜定休。店の前では、農薬・化学肥料不使用の野菜や食品も販売する。