世界農業遺産認定記念講演会「武蔵野落ち葉堆肥農法は彩の国の誇り」が11月5日、ところざわサクラタウン(所沢市東所沢和田3)ジャパンパビリオンホールBで行われる。
7月に世界農業遺産に認定された「武蔵野落ち葉堆肥農法」は、木々を植えて平地林を育て、その落ち葉を集めて堆肥として畑に入れ、土壌改良を行うことで安定な生産を実現し、その結果として景観や生物多様性を育むシステム。
埼玉県南部川越市、所沢市、ふじみ野市、三芳町の3町1体から成る地域に江戸時代から360年にわたり伝わる伝統農法。
主催する所沢市観光情報・物産館の田川純さんは、
「2年前から当館に勤務するようになり、地元の農家と付き合ううちに畑に興味を持ち、三富新田の農家に月3回ほどボランティアに行くようになった。そこで落ち葉堆肥農法を知り、その景観の素晴らしさと循環のシステムに感銘を受けた」と話す。
当日は、東京農業大学名誉教授の進士五十八さんが、武蔵野落ち葉堆肥農法の歴史と未来について話す。
田川さんは「現在、共存共生多種多様性が広く唱えられているが、武蔵野には江戸時代からこんな身近に自然の先生がいるということを知って、武蔵野の里山の仕組みを次世代にも引き継ぎ継承してほしい」と話す。
開催時間は14時~16時。参加費無料。申込方法はホームページで確認できる。