スリランカカレー専門店「ラジャラタ 新所沢店」（所沢市緑町1）が6月11日、西武新宿線新所沢駅から徒歩2分の場所にオープンした。同店は航空公園近くにある所沢店に次いで、2店舗目。

ラジャラタ 新所沢店

　席数は1人がけのテーブル3席と2人がけのテーブル4卓の計11席。スリランカ出身の夫婦が営む。

　最もこだわっているのがスパイスで、市販のものは使わず一から作り上げるという。フェンネル、ココナツ、コリアンダー、クミン、唐辛子など10種類以上のスパイスを使い、選別・乾燥・粉砕・調合しながら仕上げる。こうしてできたのが肉用の「ローストカリーパウダー」と野菜用の「カリーパウダー」の独自のスパイス。ローストカリーパウダーは工程の中に「揚げる」作業が加わるが、いずれも現地から調達する材料を使い、時間をかけて作る。野菜は所沢産のものを使い、地産地消にもこだわる。

　店主のハランゴダ・デェラニさん「お薦め」のメニューは、数量限定かつ不定期で提供する「バナナ葉っぱ包みカレー」（1,700円）。内容はインゲンと炒めた煮干し、ジャガイモカレー、豆カレー、ビーツカレー、ゆで卵揚げ、ココナツサンボル、自家製バナナのつぼみふりかけなどが入る。バナナの葉に数種類のおかずとライスを包んで食べるのが一般的。「自家製バナナのつぼみふりかけはカレーと一緒に食べてほしい」とデェラニさん。

　ランチメニューには、イエローライスに日替わり2種野菜カレー、豆カレー、ココナツサンボル、パーパド、フィッシュカツレツ、自家製バナナのつぼみふりかけ、本日のサラダが付いた「チキンカレー」（1,300円）と「ポークカレー」（1,400円）。卵を使い、しっとりもちもちした食感が特徴のパン「エッグロティ」に2種類のカレーを選択できる「チキンカレーセット」（1,100円）、「ポークカレーセット」（1,200円）などがある。単品メニューや酒類も取りそろえる。

　デェラニさんは「料理は本場のスパイスを使い、リアルな味を提供したい。お客さんには一人一人に料理の説明や会話をしながらおいしいものを作っていきたい」と話す。「今後は小さな店でいいので、小手指や狭山、飯能など所沢近辺にも出店し、家の近くで本格的なスリランカカレーを味わってほしい」とも。

　営業時間は11時～15時。火曜定休。8月より夜営業を始める予定。