古民家カフェ「Chilling(チリング)」(所沢市西所沢1)が西武池袋線西所沢駅から徒歩2分の場所にオープンして、9月5日で2カ月を迎える。
店名の「Chilling」はスラングだが、「chill」の進行形でくつろぐ・落ち着く・リラックスするという意味。「忙しい日々にホッと一息できるような場所になれば、人生の旅の休憩の場所になればという願いを込めた」と店主の岡田悠美さんは話す。
古民家の建物は改修せず、ほとんどそのまま使っている。同店では子どもを畳の上に寝ころばせながら、食事をすることもできる。「『昔の家はこうだったんだな』と柱の燻(いぶ)された色味や天井の立派な梁(はり)を見ていると歴史をひもといているようで面白い」と岡田さん。看板や店内の流木、ドライフラワーなどは知り合いのサインペインターやアーティストに作ってもらったという。
ランチメニューは「オーガニックプレート」(1,500円)と「週替わりエスニックカレー」(1,100円~)の2種類。提供する野菜は全て所沢産の有機野菜を使っている。通常は料理に使いたい野菜を仕入れるが、同店では農家から2~3日前に「こんな野菜がある」と提案を受け、それに応じて提供するメニューを考える。「中には珍しい野菜もあるが、季節ごと、週ごとに少しずつ変わっていく食事内容の違いを感じてもらえれば」。単に野菜を仕入れるだけでなく、自らが直接仕入れ農家へ出向き、野菜の状態を見たり、聞いたりしながらコミュニケーションを取ることも重視しているという。「お客さまに料理への素材や思いを説明して食べてもらうこともある」とも。
ハンドドリップでいれる「コーヒー」やかんきつ系フルーツを使った「カラマンシー」、「オーガニックハーブティー」(以上400円)などのドリンクも取りそろえる。
岡田さんは「小さな子どもから90歳のおばあちゃんまで幅広いお客さまが来店し、ゆっくりしていってくれる。中には3世代で来て、おばあちゃんは懐かしんで、子どもは新鮮味を持って見てくれる。場所によって古民家カフェはまだまだ少ないので、ここへ来てゆっくりくつろいでもらえたら」と話す。
営業時間は11時30分~17時。日曜・月曜・火曜・土曜定休。駐車場なし。